密教霊験所・祈祷祈願処 天峯院

困ったとき、悩んだときの現代駆け込み処

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平成二十六年 七月(文月)の言葉

〝何が必要か、何を優先すべきか、今一度考えましょう。

ご先祖様を供養させていただく時は必ずしも、
仏壇やお墓の前にいなくてはいけないということはありません。
亡くなった人を思う気持ちがあれば、何時でも何処でもできるものです。
供養とはご先祖様に対してありがとうの気持ちを持つこと、それしかありません。
「こんなに供養しているのに、全然、助けてくれない…」
―そんな風に思っていませんか?
自分の身勝手な物差しで計ってはダメです。
ご先祖様はあなたの行動や腹の中をしっかり観ておられます。
今一度自己を振り返りましょう。
物事が上手くいかないのはあなた自身に問題があるのです。
私たちは自分の目に見えないところで、たくさんの人に助けられながら生きています。
決して自分一人の力で生活できているわけではありません。
だからこそ、心の底から自然に湧き出る〝ありがとう〟しかありません。
その心を忘れないでください。
毎日健康に過ごせているから大丈夫と思っていても、
人生は何があるか予測できません。
あなた自身やあなたの大切な人が急に病気になったり、
思わぬ試練が訪れたりすることもあります。
常に何があるか分からないということを根底においてください。
だからこそ、何が必要か、何を優先すべきか、今一度考えましょう。
仕事や学校などより優先すべきこともあるはずです。
自分の我を出さず、本当に大切なことを見つめましょう。
人の寿命は高々、何十年です。
どう生きるのか、何を残し、繋いでいくのかが問われています。
自分勝手に暮らしていると、それが途絶えてしまいます。
そんな中でも自分らしく生きて行きたいですね。
〝自分らしく〟とは〝我を出す〟ということではありません。
ご先祖様や両親に恥じない生き方をし、人と共に行動する。
優しさや気遣いを持ち、自分の得意な部分や良い面を出していくことが
〝自分らしく〟ということです。

 

今月の教え

我を知れ
人に変化を求める事ならず
我が心を正せ!
人が見ていようが見てなくても
神仏は心の中を観ている
我が心を正せ!

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